9月18日に北海道森町で行われたゴーカートの運転体験イベントで
11歳の女の子が運転したゴーカートに2歳の男の子が衝突し亡くなる事故が起こりました。
痛ましい事故から数日が経ち、事故の原因特定や安全性への疑問など
事故の様々な背景が明らかになりつつあります。
SNSやネット掲示板ではイベントの運営に対して厳しい批判が行われていますが
一方でゴーカートを運転した女の子が悪いと痛烈に批判する声もあがっています。
確かに事故を起こした女の子が100%悪くないとは言えませんが
まだ小学生の女の子に対して責任をとれというのはおかしいと思います。
ゴーカートを運転した女の子が悪いという厳しすぎる声
事故が起こったのは9月18日午前の北海道森町赤井川のホテル「グリーンピア大沼」。
そこの駐車場でゴーカートの運転体験イベントが開催されていました。
イベント中に11歳の小学生女児が運転するゴーカートが
コースから外れ見物していた客たちと衝突しました。
被害に遭ったのは2歳の男の子と4歳の男の子2人。
4歳の男児2人はかすり傷でしたが2歳の男の子は意識不明の重体の後
亡くなったことが分かりました。
休日の午前に起こった痛ましい事故。
SNSでは運営の安全対策について疑問の声や責任を追及する声があがっています。
しかし、一方で「運転していた女の子が悪い」という声もあがっています。
女の子に対する過激な発言もあったので少し表現を緩めて投稿の内容をお伝えすると
- 今回の事故、女の子は悪くないというのは違うと思う
- 11歳なのに少しどんくさいね
- 女の子が1ミリも悪くないのは違うよね
- 小学6年生なら危機判断できて当然。今回の事故は100%女の子が悪い。
- ゴーカートを運転した女の子の実名と国籍を公表すべきだ。
現在時間が経っているので投稿が削除されているものもありますが
誹謗中傷ともとらえかねない批判が悲しいことに多くあがっていました。
確かにゴーカートを運転した女の子は加害者にはなるので罪の意識は持ってほしいですが
いくらなんでも言い過ぎだろうと思います。
やはり事故の当事者ではないため言いたい放題だという感じでしたね…
女の子が悪いと言う人たちの心理
読んでいるだけで心がつらくなるのですが、女の子を批判する投稿を見てみると
投稿者たちの心理に2つ共通点が見られました。
事故は事故、人をひいた時点で100%責任がある
これは自動車の交通ルールと同じように小学生でも加害者になった時点で
事故を起こした責任があるという心理です。
今回の事故は不幸にも死人が出るという結末になりました。
そのため、子どもだからという言い訳は通用せず大人と同じルールに
従って罰を受けるべきだと考えているのではないでしょうか。
イベントの中で事故を起こした子どもはいないから女の子が悪い
こちらについては流石に暴論ではと思ってしまいます。
イベント中に女の子の他に事故を起こす子どもはいなかった。
→だから運営には罪は一切なく運転していた女の子が悪いという心理です。
現在、報道などでもコースの安全性や運営の体制が疑問視されていますし
仮に女の子が事故を起こさなかったとしてもその後の子どもたちが事故を起こした
という可能性も十分あります。
なのでこの他の子どもは事故を起こしてないからという批判理由は
お門違いではないでしょうか。
女の子への責任はSNSで追求する意味はない
今回の事故で思うのは
まだ未熟な少女をここまで袋だたきにして何の意味があるのだろう?ということ。
SNSで、「事故を起こした女の子は被害者の両親に謝りに行くべき」
と高らかに反省を促そうとする投稿を見かけましたが
いくらなんでも流石に女の子側はやっているだろうと思います。
女の子側の家族が娘可愛さに謝罪をさせないと思っているのでしょうか?
それとも余計なひと言を投稿しなければ気が済まなかったのでしょうか?
確かに人を傷つけてしまったので、事故を起こした女の子は全く悪くないのは違う
という意見は確かにわかります。
しかし、私たちが表立って女の子へ責任を追及させることに意味はないと思います。
また、ネット上では「事故を起こした女の子の名前は?」といった動きが
加速しつつあります。
仮にわかったところで何がしたいのかよく分かりません。
それによって別の悲劇が生まれてしまう可能性もあります。
私たちがすべきなのは、事故で亡くなってしまった2歳の男の子へのご冥福を祈ることと
今回の事故の経緯をしっかり見守り安全対策へ声をあげることではないでしょうか。
一部の心ない方たちが本来すべきことを見失っている気がしたので
今回まとめてみました。
今回の事故で亡くなった2歳の男の子にご冥福をお祈りすると共に
一刻も早い事故の究明を願っております。